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月別アーカイブ 4月 2019

自分の職歴の”とがった”部分を見つけよう

60歳周辺のエンジニアの方と面談して”どんなお仕事希望しているんですか”と聞くと、
自分が過去経験のあるスキル全部を希望対象として挙げてこられる方がいる。
例えば
20年も30年もブランクのあるスキルだったり、
30年も職歴あるのに、1,2年しかしていないスキルであったり
プロジェクト調整役だったらみたいなスキル
をもととして”お仕事つければ”とお話される方もいる。
当然プロジェクトで経験されたスキルであるから、いれば”なんらかのお役”に立つ可能性はあるのだろうが、
相手の具体的なニーズに答えられなければ(少なくとも答えられそうでなければ)、
応募したところで、選ばれないだろう。(ほとんど職歴表出しても面談には通らない。)
若い人材ならともかく、あくまでも、即戦力で対応できる人材として求められていると認識すべきだ。
自分はどうやった分野で競争できるのか、自分の長い経験を見ながら
とがった部分を明確にして、そこにフォーカスしていくことが必要だ。
自分の職歴の”とがった部分”を見つけて行こう。
そんなことを言っても、私にはとがった分野なんて思いつかないという方には、
次の方法をおすすめしたい。
自分の経験・スキルを要素分解して、
・掛け算する
・深さを足す
・逆に幅を狭めてみる
こうして、自分の職歴上での特徴ある分野を見つけ出すのだ。
単品(COBOLといった言語)だけだと、なかなか若い人には生産性で勝てない。
20年も30年も長く経験を経ているシニア。若い人に負けない多くの経験や広い範囲での実務経験を積み重ねてきている。
自分の経験・スキルを単純に列挙するよりも、掛け算、足し算して、経験者としての深く・濃い部分をみつけだそう。
1.掛け算
たとえば、言語だけではなく、業務スキルを掛けてみる。
単純にVBAでは提案難しくても、保険料計算の業務経験があれば、VBA+保険料計算 となるとがぜん競争力が増す。
2.深さを足す
PMOのような分野ではスキルとプロジェクトニーズのマッチングが難しい。
PMOとして求められる範囲はピンからキリまである。(あなたが、キリの部分で働きたいと思うなら、それは若い人に
取って変わられます。)
・単純にプロジェクト支援という経験を提示するより、
・品質管理で指標を作りながら成果をあげた、
・大規模プロジェクトで数百名のプロジェクトのコントロールをした
顧客の立場で業務要件のとりまとめや、ベンダーコントロールしてきた。
といった”支援”という仕事を深堀して、より”具体的”に提示できるといいだろう。
3.幅を狭める
たとえば汎用機言語であれば、COBOLよりアセンブラ。
市場も少ないが、若い人はまず経験しない分野だ。また、汎用機でも言語より基盤のほうがそもそも人口が少ない分
競争も少ない。
現状でも、ほぼシニアしか携われない分野が残っているのも事実だ。
こうした分野をかじっていれば、もうあなたしかいない ということになる。
このように自分のスキルを要素分解して掛けたり、深堀したり、フォーカスしたりすることで
自分の特徴なり、競争力が増してくる。
要素分解はできるけど、今の市場で求められているのか・・
自分の経験・スキルの要素分解は出来ると思う。
でも要素分解の内、その要素が市場で求められているかどうかわからないと、
”強み”としてアピールできるのかわからない。
一番は、様々なエージェントとあって自分のスキル”要素”がマーケットでどのくらい求められているか
確認することだ。
多くのエージェントがニーズが多くあると言ってくれればそれは求められている可能性が高い。
そこまではできないという方は、indeedのようなサイトで検索して、
どんな要素が求められているのか、求められている要素とその数を見てみることだ。
多くの案件で共通的に求められている要素であれば、それは強く求められている可能性がある。
自分の強みを認識して
シニアのエンジニアには、長い経験の蓄積があり、強みを生かせる部分が必ずある。
自分のスキル・経験要素を掛けたり、深堀したり、狭めたりして、自分の”強み”が
どこにあるのか自分なりに認識してもらえればと思う。
自分の強みを認識することによって、仕事を探す上での最初の一歩も違ってくるはずだ。